里山日和~春の植物観察会~を開催しました。

2022.4.29 開催レポート


220306_36

春の植物観察会を行いました。講師は、里山×植物&昆虫でもうお馴染みの飯島先生です。五感+第六感で、春の里山の自然を楽しむ事を目標に、春の草花を知る簡単な座学の後、さっそく春の七草探しと植物観察会に出発しました。

蕗の薹、オランダミミナグサ、ノビル、オオイヌノフグリ、キュウリグサ、ギシギシ、スイバ、ヒメオドリコソウ、クサノオ、タネツケバナ、フユイチゴ、ウツギ、ホタルブクロ、ヤエムグラ等々。他にも危険な毒草まで、たくさんの春の姿に出会うことができました。特にホタルブクロは、花が咲いていない時期は、なかなか見つけるのが難しく、講師あっての発見がたくさん。スイバの茎の根元が、ジュンサイの様だと、そんな感想もありました。

戻り道、少しだけ里山から春をお裾分けしてもらい、摘みたての春を、野草の天ぷらとお味噌汁、七草粥にして楽しみました。 そして午後からは、お土産用の野草摘みと、花より団子の自然農場の米粉を使った春の五色団子の作り。淡い緑はヨモギ、黄色は柚子ジャム、薄い茶色は手前味噌、薄紫は紫蘇&梅シロップ、白はノーマル米粉色です。米粉に砂糖を少し加え、追加する食材の水分量に合わせて温ま湯を足し、よく練り捏ねたら小さく丸めて経木に並べます。それを、へっついさんで、しっかり蒸したら完成。ヨモギの収穫は春、梅や紫蘇は夏、米粉と味噌の大豆は秋、柚子と手前味噌作りは冬。春の五色団子作りは、図らずも里山の四季を楽しむ五色団子になりました。

目で、耳で(鳥の声)、鼻で、口で、手で、そして心で味わった里山の春。旧暦よりも更に一ヶ月ほど遅れている今年の里山の草花の芽吹きは、七草粥が三草粥となりました。 ここから初夏に向けて、里山では日一日と色を重ね、4月の桜色から5月の萌黄色、心も身体も踊る季節が日増しにやってきます。草が伸びて、草刈りにあたふたする頃までは、のんびり春を楽しみましょう。3月は、梅花と蕗の薹、スイバの色が際立った、植物三昧の里山日和でした♪

〈参加者のご感想〉

・普段、全く自然とあまり接しないので、気分転換と解放される気分。自分で行くとわからないけれど、今日は先生が一緒で、歩くと普段と違う景色にも出会えたり、リフレッシュになった。

・30~40年前、滋賀県彦根の芹谷へクライミングに行った時、芹がいっぱいで、持ち帰って食べた。今から考えると、違うのを食べてた?家族も大丈夫だったので、毒ではなかった?頭で覚えてたのだけじゃなく、もっと慎重にならないと思った。植物探しで、クモが歩いていたり、アリさんの気持ちになった。歴史の話が興味深かった。 ・おもしろかった。自然の恵みがスゴイ。観たり採ったり感じたり、大地の力、自然の豊かさに、リフレッシュできた。 ・もっと身近な足元に目をやれば、見逃している自然を、今日は先生これ何?と聞けることがたくさんあった。畑に生えているのを採るのとは違い、宝探しみたいで楽しかった。

・ギシギシ、新芽の皮を剥いたところが蓴菜みたいでこんなに美味しいなんて。お吸い物にしたい。

・団子がちゃんとできるか心配だったけど、団子奉行のおかげでうまくできた。天ぷらも美味しかった。先生と歩くのがとても面白い。よみがえる。

・天ぷら、蕗の薹、おつゆ、美味しかった。2月下旬の目安、季節の繋り、変化を感じる。食べれる草と、そうでない草の違いを知り、自然を歩き、その草の味を知ることで気づけるようになる。いろんな機会を捉え、花が咲いているともっと自然と近づけたり、種類がいっぱいあるから家の周りから始めるなど、一歩一歩近づくことが大事。いろんな季節、昆虫採取、里山には年中遊びにいける。

・ノビルの収穫、丸いの出てきて楽しい。茎がネギみたい。今回は天ぷら目的で参加して美味しかったし、ヨモギ団子も、絵本の中の世界みたいで憧れていた。植物観察も楽しめて、先生のお話もとても良かった。

里山倶楽部ってどんなところ?

  • 団体概要
  • 里山の達人たち
  • 入会のご案内