12月22日、23日 斜面修復ワークショップ
今回初めてチャレンジする「シガラ工法」について、坂田昌子さんに2日間にわたっ て技術指導していただきました。事前の里山ボランティアで大量の材料を準備しつつ、 どんなやり方をするのか、こんな急斜面で大丈夫なのか、少々の不安をだきながら当日を迎えました。
シガラ工法は、雨水を集中排水する従来の方法ではなく、斜面全体で水を受けて浸透 排水する考え方です。いろいろな手法があるようですが、坂田講師式の具体的な作業は 、地山に杭を打ち、斜面との間に多くの小枝を動かないように組み入れ、その隙間に落葉をぎゅうぎゅうに詰め込むというものです。昔ながらの伝統的な方法で75才以上の人 なら多くの人がやったことがあるとのことですが、各地域が地元で行っていた手作業なので、現在は技術伝承が途絶えた状態になっています。
レクチャーを受けながらの地道な作業は、盛土を切り出してシューターで搬出することから始まり、50本近くの杭を打ち込んだあとは、20~30名が一斉に急斜面に並んでシガラを組んでいきます。ときどき雪が舞い散って寒風吹く中、おでんやシチューのランチで体をあたためて頑張り、二段のシガラを途中まで作成することができました。参加者は2日間で約50名!本当にありがとうございます!
講師からは、シューターでの搬出や十分な道具・材料の用意などはなかなか他ではできないことで、半日かかる作業が一日で出来たのはさすがですね と褒めていただきました。斜面修復は今後も長期戦で取り組んでいきますので、気長のご協力をどうぞよろ しくお願いいたします。