源流米パラダイス 6/9 田植え

2024.7.5 開催レポート


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6月9日は、ロックンロールの日。
里山の棚田には、ロックでチャーミングな仲間が“雨ニモ負ケズ…”、朝から次々と集まりました。
午前中はサツマイモの苗植え。午後からは、いよいよ横一列になって皆で田植えです。準備万端。慣れたもので、
源パラ恒例のみんなでご飯を食べ終えたら、各々着々と身支度を整えます。
今年も田植えに猪突猛進。毎年同じ喧々諤々のBGMが賑やかに棚田に響き渡る、柔らかくて懐の深い、頼れる愉快な仲間たちです。

源パラの田植えは、田んぼに張った糸の印に沿って行います。
並列で間を開けて縦糸を2本、その縦糸に対して90度直角に横糸が1本。それぞれの糸には約30㎝の等間隔で赤い玉が取り付けられて
おり、横糸の赤玉と、各縦糸の赤玉が重なる位置を基準に、横糸の赤玉手前に苗を植えます。
一列植え揃うと、縦糸の赤玉一つ分、横糸を前方にずらして次の一列をまた植えます。
この横糸と縦糸の赤玉を重ねる糸の張り具合で、「引っ張りすぎー!」とか「赤玉を信じよう!!」と、歪な棚田の形故に横糸の片端では、
手植えの守備範囲がどんどん広がり、応援求ム!…無理~!!…、毎年恒例のBGMです。
そんなやり取りを、今年はちょっと動画にでも撮ってみようか?とスマホを構えると、そんな時だけ静かな田植え。

田植えに先立つ数日前には、棚田の大将と自称じい様が、力を合わせて朝から棚田を耕運。
午後には手分けをして、代掻きと畑エリアも耕うん&畝たてまでして、サツマ芋の苗も、約百数十本、みんなの為にと貰い受けてきて
下さいました。ありがたや、ありがたや~。
縁の下の力持ち、「遊びやから出来るんや♪」と、泥まみれになりながら、本気で遊んで、遊ぶからには工夫も労も惜しまない、
源流米パラダイスには、カッコイイ背中がいっぱいです✨
更に遡る事、田植えの1週間前には、棚田で水路補修WSも行われました。陥没×土嚢=水みち+更なる陥没。石積みによる改善。
周辺環境をよ~く観察してみると、元々の畦には石積の痕跡が一部見受けられました。先人の手仕事の痕跡。技術と工夫の積み重ね。
土嚢の数にも、同じだけの努力や心寄席の重みを感じます。繋がれたバトン。
動き出した、里山の棚田と周辺環境を未来に繋ぐ大一番は、畦の維持と、水みちで空洞がたくさん出来てしまった水路や脇の道の維持です。

この道は、農作物や薪炭材を運び出す上で、大きな役割を担うと同時に、行き交う仲間の「安全」が何よりかかっています。
陥没してからでは遅いのです。里山倶楽部みんなの安全と、楽しい野良仕事、森創りのために、そこで活動するメンバーだけが
背負うのではなく団体だからこその強み、“横の繋がり・みんなごと”。
愉快で、豪快で、優しくて、頼もしい里山倶楽部の仲間の皆様、空いた時間で少しづつ、またお力をお貸しください。
ここで学べる技術や経験。きっと、それぞれの里山活動のなかで、役立つ知見になること間違いなしです👍

明けて翌週、6月15日、棚田の田植えが全て完了できました。美味しい糯米がたくさんできますように。
秋冬にも続く水路補修、WSのおやつは、地産地消の焼き芋や大学芋になりそうです。

 

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