里山倶楽部自然農場日記12月号 NO95
今年も最後の農場日記になりました。時の経つのが早いこと。この前田植えをしたばかりなのにもう12月です。皆様も同じ思いでは?日本人は時の経つのも忘れて仕事にあくせくする民族なのでしょうか?毎年、年の始めには今年こそゆったりとゆとりをもって生活しようと思うのですが、いつもその通りにはいきません。家に帰って食事をとった後、クラシック音楽を聞くときくらいが、唯一の私のゆとりの時間かな?
昨日(11月16日)エンドウ、スナックエンドウ、絹さやエンドウの種をまきました。あとはいよいよ今年最後の大行事、玉ねぎの定植です。
今回は農場の近況をお知らせします。相変わらずドラマを語るのに事欠きません。
まず今年の冬野菜の現状報告です。
全体的に成長が鈍い、成長が遅い傾向にあるようです。またなぜそうなったか分からないことが多い。今冬一番の不作になりそうなのが人参です。今頃でしたら大きくなった人参をじゃんじゃん出荷してるはずなのに少しも大きくなってきません。葉っぱも大きく、土に出ている頭の部分も大きいので抜いてみると、なんところころ丸くてカブのような形で、人参の形になっていません。
次に大ショックだったのが玉ねぎの苗です。いつものように玉ねぎの種をまき、発芽を確認しました。発芽したのだから大丈夫と安心していたら、1週間後に見るとなんと玉ねぎの苗が消えてなくなっているではありませんか。あれほどたくさん芽が出ていたのに・・・呆然自失!なぜそうなったか分かりません。
次にベビーリーフ。これも種をまいて発芽を確認したのですが、しばらくする三分の二程度が消えていました。これではいかんと再度播種したのですが、二回目も同じ。三分の二が消えたのです。今まで何回もベビーリーフをまきましたが、こんなことは初めてでした。
その他大根も心なしか成長が良くないようです。
一体農場の畑はどうなっているのでしょう?
先日、農場と取引して頂いている大阪の自然食品店の店長さんがこんなことをおっしゃっていました。
「鈴木さん、熊本の地震や、北海道の大雨もそろそろ影響がなくなって、野菜の値段も落ち着いてくるはずなのに、一向にそうならない。相変わらず市場に野菜が出てこない。どうも地震や、雨という一過性の問題でないようです。これは日本だけでないようです。海外から無農薬のバナナを仕入れているのですが日に日に品質が落ちてきているのです。最近こんな説が出ているんですよ。太陽の光がいつもより弱くなってきているのではないかと」
ショッキングなお話でしたが農場の今起きていることと重ね合わせるとまんざらでたらめなお話とは思えません。今までは地球規模で物事を推し量ってきましたが、これからは太陽系規模で考えていかねばならないのかも。人参から宇宙を想像するなんて・・・
悲観的なお話ばかりだったので良いお話しも・・・。
レンコンです。今年は夏ごろから葉っぱがぐんぐん大きくなり、きれいなレンコンの花もたくさん咲きました。今年はレンコン、期待できるぞーと密かに思っていました。11月から掘り始めたのですが、あるはあるは・・・。期待にたがわずとはこのこと。農場のレンコンは7年前に種を購入して植え始めて以来ずーっと自家採取してきたレンコンです。特に今年はEMが効いてきたせいか、土がトロトロなんです。微生物がたくさん活躍してくれているのでしょうね。レンコン田に共生しているドジョウも去年より元気に見えます。
お客様の声
今年もピーナッツが甘くておいしかったです。 (Hさま)
いつもありがとうございます。人参間引き菜、待っていました!葉のなんとも言えない柔らかさと香りが好きです。小さい人参も美味しい!里芋もほっくり食感で、あ~もう秋だな~と感じています。 (Eさま)
収穫祭は楽しかったですね。心ほっこり、おなかぽっこりのぽんぽこりんでした(笑)
(Mさま)
たまちゃんのつぶやき
今年もレンコンの季節がやってきました。農場のレンコンはゴムのつなぎ服を着てレンコン田に入り、手で掘ります。今年は微生物の働きのせいか、泥がやわらかく、のけてものけても泥がかぶってきて、レンコンが見えません・・・。折ってしまうと中に泥が入ってダメになるので慎重に・・・目隠し状態で掘るので時間がかかってしまいます。大事に掘ったレンコン、お楽しみください。だし汁におみそをといて、すりおろしたレンコンを入れたみそ汁はトロッとしていて体があたたまります。