<2017.2.26開催>
ワークショップ里山日和♪
「グリーンウッドワーク」体験のご報告です♪
冬場の里山は、伐採整備の最盛期です。
今日は、そんな里山保全作業で伐り出した樹木を生かし、
グリーンウッドワークを楽しみました。
グリーンウッドワークとは、生木を加工する木工のこと。
その作品は、例えばコップやお椀、台所洋品などの手の中に収まるサイズ物から、
家具の様な椅子や机、大きな物まで、多岐に渡ります。
そして、特徴的なこととして、主な制作には、手道具が多く用いられ、
電動工具が出回る前の工法に、今注目が集まっています。
講座では、絵本「ピノキオ」に出てくるような、
木を削る道具(削り馬)を使って、木を加工していきました。
当日の講師は、イヌタ先生こと、「たびもぐらカフェ(富田林市)」の店主:菅原裕巳さんです。
製作のテーマは、”手作りの椅子”。
使用する木材には、(里山倶楽部の)里山事業部が森林整備活動で伐採した、
間伐材の広葉樹を用いました。
幾つかある樹種の中から丸太を選び、
それを斧で半分に割って、座面や脚を造るのですが、
好きな木を選べるとあって、
参加者は、まるで木のデパートにでも来たかのように目を輝かせておられ、
それは見ていてとても新鮮な光景でもありました。
TVや絵本の中でしか見たことのなかった道具(斧、鋸、手回しドリル、ノミなど)を、
実際に手に取り使ってみたり、
ホームセンターでは売っていない、加工前の大きな丸太に触れたり、
大人も子供も丸一日、夢中になって楽しんでくださいました。
一番最後まで、木を削ることに夢中だったのは、親子でご参加だったお母様の方でした。
そうして、3時のおやつを迎えたころ、
この日の参加者8名に8脚、それぞれ世界にたった一つ、
手作りの椅子が見事に完成し、
最後に椅子と、そして椅子たちだけで?記念撮影を撮りました。
人の気配が消えると、
まるで椅子たちが何か相談でもしているかのよう見えてきます。
「今日は何して遊ぼうか~」とか、「どこから来たの?」、
「今日のおやつは何かな~」なんて。
里山保全の一環とはいえ、伐採で命をいただいた樹木さんたち。
講師と参加者の手によって、次なる命、
そして新たな家族を与えていただけましたこと、
整備に携わる一人として、とても嬉しかったです。
どうぞ、大切に、長いおつきあいをしてあげて下さい。
梅が満開の間近の里山。春を感じる里山日和でした。
<参加者のご感想>
・馬が作れてよかった。(椅子にお顔をつけました。)
・人力で丸太から椅子ができるのを通して、木が生きていたことを実感できてよかった。
・椅子を作るのに、思ったより削るのに時間がかかった。
・非日常を味わわないと疲れがとれない。
鋸しんどかったけど、子供たちが手伝ってくれて精神的な疲れとかがとれた。
・生木から何か作るのは初めて。こんなにいいのが手伝ってもらいながら出来てよかった。
<講師よりのメッセージ>
久々に無心になって作業ができてよかった。
更に時間があれば、もっとあ~したい、こ~したいと思うけど、
みんな完成できてよかった。
もしこの先、使っていく中で不具合が出たら、メンテナンス連絡ください!
日 程
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次回の里山日和♪は…
3月25日(土)「こんにゃく作り体験」
3月25日(土:夕方~)「焚き火と星と 春風Night☆彡」
春風に、誘われてみませんか♪
ご参加、お待ちしております。