<2017.6.11開催>
ワークショップ里山日和♪
『梅しごと』体験を開催しました。
里山倶楽部には、果樹林があります。
その果樹林は、私たちが植えたものでも、私たちのものでもなく、
地域の地主さんが、生業の一つとして、大切に育ててこられた果樹林です。
生業の一つとは、田んぼや畑、山仕事など、季節ごとの恵を巡らせるように、
そうして里山の暮らしは育まれてきました。
そんな中、生産者の高齢化や、その他複数ある生業のための耕作の内から、
手間、場所柄、収益など、生活や社会の変化にも多様な影響を受けつつ、
お世話の手が止まり、そして、私たちがそこを担わせていただくようになりました。
毎年春には、梅の花を楽しみ、初夏にはその実りに恵まれます。
里山俱楽部での果樹林のお世話は、「生業」ではなく、
その景観を維持することで、集う人々に、癒しと喜び、
甘酸っぱい実りはお腹でも楽しむ、そんな里山保全活動の一つです。
6月11日は、待ちに待った「梅しごと」。
梅しごととは、梅を収穫し、一年分の梅を梅シロップに漬け込むこと。
この梅シロップは、これから先一年を通して、収穫祭やイベント、
各種講座の中で、ご来訪くださる皆さんに振る舞い、
恵みの喜びのお裾分けと、目の前の果樹林のファン(維持する仲間)作りに、
役立てていきます。
この日は午前中、参加者みんなで梅の収穫を楽しみ、
午後から加工体験を行いました。
普段はデスクワーク?な参加者も、 脚立や木に登り、梅の収穫に夢中。 道沿いから手の届く場所は、小さなお子さんが担当してくださいました。
梅の実は、土を掘って収穫すると思っていたという男の子にとって、 木になっていることは、きっと大きな発見です。 最初は、アリにも怯えていたのに、 お昼ごろには、草むらだって進めるほどに、自然の中に順応していました。
いろんな意味で、自然はすごい!!
そうして昼下がり、各自お土産用の梅シロップも漬け、
ご自宅でも里山の時間に思いを馳せていただけるよう、
いくらか加工前の梅の実も、おすそわけさせていただきました。
作業のあとは、去年に漬けた梅シロップで作った冷たいシャーベットと、
そのシロップから取り出し、お鍋で炊いただけの梅ジャムで、 お疲れ様のお腹にご褒美。
果樹林の維持は、「剪定」、「草刈り」、「収穫」。
この三本柱で成り立っています。
とは言え、毎日草を刈るのではなく、年に数回、
収穫前や草の勢いが増した頃に行うだけ。
それでも、一人ですれば大変な作業ですが、
みんなでワイワイ行えば、アッという間に終わるような、
爽やかな汗も楽しめる、そんな作業に早変わりします。
今、梅シロップ、どんな味かな~と思われた方、
ぜひ一度、里山俱楽部の果樹林に会いに来てください。
無農薬梅の出来立てシロップで、おもてなしさせていただきます♪
今日も楽しい、里山日和でした。
<参加者のご感想>
・ずっと「里山日和♪」に参加したくて、なかなか都合でこれないのが続いていて、やっと来れた。 来れてよかった。一番は、ウエルカムドリンク?の梅ジュースにに感動した。また参加したい。
・木に登って梅をとるの、仕事のように、この木の梅を全てとらなければと、夢中になってやってしまった。いつもと違う仕事で楽しかった。 子供が虫にも慣れてよかった。
・梅のジュースが美味しかった。
・帰ったら、梅酒に仕込みたい♪ 楽しみ♡
・子供が、梅は土の中から掘ると思っていたので、木になっていることを経験できてよかった。
・いろんな加工の仕方を教えてもらったので、また帰ったらいろいろ漬けてみたい。
・一人ですると、梅を洗ったり、ヘタをとったり、大変な作業だけれど、みんなですると楽しい。