12月17日(日) ワークショップ里山日和♪
📎『使える空き缶コンロ作り』のご報告📎
里山にとって、持続可能な循環は、とても重要なキーワードの一つです。
かつての里山は、薪や炭を得るための燃料基地であり、
米や野菜を得るための食糧基地。
採れたものを加工することで得られる道具や衣服まで、
生活に欠かせないものを得るということは、一生を通して必要なものであり、
里山は、それらを継続して供給することのできる場所でありました。
この日の講師は、里山倶楽部バイオマスエネルギー事業部の大塚憲昭氏。
『使える空き缶コンロ作り』を通して、バイオマスエネルギーのこと、
里山にとって、持続可能であるということが、今どのような意味を示しているのか、
実際に森の中へも足を踏み入れながら、丁寧に、そしてちょっと濃く、いろいろ教えて頂きました。
メインの空き缶コンロ作りでは、電動ドリルやヤスリを駆使し、
さながら大人の実験教室の様相です。
製作中は、その様な道具を一貫して使うことから、この部分は大人限定。
興味津々の子供たちの眼差しをよそに、夢中で作っていきました。
完成後は、再び森へコンロの燃料となる小枝や杉葉を集めに出かけ、すぐに戻って実証テスト。
無事、全員に安定した燃焼を確認することができ、そのままお湯も各々で沸かして、
ふりかえりのクリスマスティータイムを楽しみました♪
ふりかえりのクリスマスティータイムを楽しみました♪
シュトーレンと沸きたてのお湯でホットクリスマスティー☕
残り火では、差し入れにいただいた杵つき餅も焼いて味わいました♫
楽しむことから知ること、学ぶこと、経験は未来を築く財産です。
持続可能な循環があり、かつての生産基地だった里山は、
利用することで、その豊かな自然が形成されてきました。いわば人工の産物が里山。
午前中に散策で訪れた林内では、この数日前、同じ場所で高校生の森林体験授業を行っており、その時に間伐し、倒してあったヒノキから、枝や葉っぱを持ち帰って、お土産用の、簡単なクリスマスリース作りも楽しみました。倒された幹のてっぺん部分は、リボンをつけてクリスマスツリーに仕立てました♪
燃料基地としての役目が薄れた今、ここから先の未来に、豊かな自然環境、生物の多様性、「楽しい」を体感することのできる里山を維持していくためには、暮らしに寄り添う「利用」の仕方を見出さなくてはなりません。
そして一方で、燃料基地としての木々の利用が薄れることは、「循環させる」という意味での森の手入れの手が止まり、森が荒れていきます。
薪や炭としての木質燃料、工作や建材としての森林資源、大きくは台風などからの土砂崩れを防ぐ、水源涵養機能まで、楽しむ先に、どんな無理のない「利用」があるのか、楽しむことから始める“里山と暮らす”を体感できた、ちょっと深~い里山日和でした🌲
<参加者のご感想>
・4年前に一度、万博での開催の時に参加し、今も愛用している。
でもだいぶガタも来ていて、これからは新しいのも愛用したい。
新しく進化し、取っ手が付いたことが嬉しい。
・里山を保全することがむつかしいのと同時に、みんなで力を合わせて頑張っておられ、
いいところにことさせてもらった。
空き缶コンロはとても便利。枝葉と火種があれば、かなりの火力で素晴らしい。
いつもの活動に戻ったら自慢したい。
・初めて参加したが、非常に楽しい。
懐かしく、小学生の頃はキャンプをしたりしたが、最近ではアウトドアをしていない。
和歌山の海と山の間で育ってきて、ヤマモモやイタドリを採ったり、
潮干狩りに魚付きをしたり、狩猟民族だったことを思い出した。
おいしいのを食べた記憶がある。
・森に入って枝葉をちょっと拾って、それで5人分のエネルギーになるのが素晴らしい。
技術が発展し、日本はエネルギー社会になって、素晴らしさを広げていきたい。
ちょうどいい人数でほっこり過ごせてよかった。
日 程
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2018年度のワークショップ里山日和♪
- 1/27(土)「こんにゃく作りと里山料理教室」10:00~15:40
- 2/17(土)「焚き火と星と 歌声喫茶☆彡」17:00~21:00
- 2/25(日)「手前味噌づくり」10:00~15:40
お楽しみに~♪