<2018.3.10開催>
ワークショップ里山日和♪ ~春待ち三部作~
『春探しと、竹炭焼き体験』のご報告です。
里山の春、梅の香りに誘われるように、
次々と、草木の芽吹きも膨らみ始めます。
本日は、春待ち三部作。
待ちわびた春の訪れを、身体中で楽しむ、
そんな里山日和となりました。
第一部は、「春探しと、竹炭焼き」体験。
ドラム缶から、竹炭窯を一からついて(作って)、
竹を詰めて炭窯に初火入れをするワークショップ。
お昼には、山菜を摘んで、天ぷらに舌鼓も打ちました。
第二部は、昼間に完成したばかりの竹炭窯と、事前にクヌギの炭材を詰めておいた木炭窯、その両方に、どんどん薪をくべて炭を焼いていく「焚き火と星と 炭焼きNight☆彡」。
そして、第三部では、「梅の香と、炭焼きNight☆彡」。梅の香りに包まれながら、心ゆくまで炭窯のお世話に向き合いました。夜が更けるにつれ、夜空の星、炎、煙の色、窯の温度、睡魔、寒さ、梅の香、仲間、そして自分自身。自然との対峙、日常や内なる声との対峙、それぞれに趣深く味わいながら、ゆっくり時を過ごしていきました。
炭に焼く前の生木(竹)のことを炭材と呼びます。
炭を焼くという行為は、炭材を窯の中に隙間なくつめ、徐々に窯の中の温度が上がる様、それらを直接燃やすのではなく、焚口で燃やす薪からの熱風を窯の中全体に行き渡らせて、自然と炭材の燃焼「炭化」を促します。そうして、窯の中全体に炭化が生き渡った頃合いを煙突からの煙の温度や色で見極め、まずは、焚口の幅を狭めることで窯内へ入る空気の酸素量を減らし、最後には、焚口も、煙突も、両方塞いでしまうことで、燃焼と鎮火をコントロールします。
竹炭窯は15時15分に、焚口に初火入れし、深夜2時に、窯の口を全て閉めました。木炭窯は、夕方19時に着火、全てを閉じたのは、翌々日の夕方でした。これは、竹炭窯、木炭窯、どちらも概ねスタンダードな焼き時間です。
ワークショップの日中には、炭の簡単な説明の後、倉庫を即席のシアタールームに仕立たり、夜には、屋外でナイトシアターを設置しながら、炭焼きの行程、窯の特性なども、専門的に勉強していきました。
寒の戻りの厳しかったこの夜、
焚き火の傍らで、転寝の仮眠をとりつつ、
みんなで代わり交代に、炭窯に薪をくべ続けました。
あまりの寒さに転寝の寝袋から目を覚ました時、
開いた目には、無数の小さな星の瞬く美しい星空と木々のシルエット、
そして綺麗なお月様が浮かんでいました。
目を閉じるのがもったいなくて、
寝袋にあいた顔の窓から、ただただボ~ッと、のぞいてました。
明け方、ご来光に感謝して、それから熾火で暖めてあった、パン窯での朝食を味わい、ワークショップは終了。
その後、それぞれの日曜日を楽しみました。
寝不足がお土産の『春探しと、竹炭焼き体験』の春待ち三部作。
でもその疲れに勝る「ワクワク」が、もっと大きなお土産話となりました。
後日、窯の温度が完全に冷めるのを待って、
竹炭窯をオープンしました。
無事に、綺麗な竹炭が焼けていました。
里山俱楽部に新しい名所の登場です。
竹の有効活用。
最後にもう一つお土産は、
最近ドリップタイプが登場したばかりの竹炭焙煎珈琲を、
お持ち帰りいただきました。
こうやって焼いた竹炭で焙煎した珈琲です。
“カップ一杯から始まる里山保全活動”ちょっとCM のロゴみたいですが、
<里山と暮らす>街に居ても、里に居ても、感じていただきたい里山の春。
次は桜の季節。お届けできれば幸いです。
出会いの花もいっぱい咲いた、待ちわびた春の里山日和でした♪
<参加者のご感想>
・思ったよりも、簡単にできた。
・原点に戻り、炭を焼くのがいいと思う。幸い、材料が手元員いろいろあったので、意外に簡単にできた。
・一つ一つの作業が初めてで新鮮だった。久門さんの本の世界に浸れて幸せです。
・久しぶりに自然の中で過ごした気がした、普段は仕事で忙しく、なかなかこういう時間がもてない。
これからの関りを考えてみる。
・友人と参加し、友人がどう感じるか心配だったけど、楽しんでくれていて安心した。
・春の海、ひねもすのたりのたりかな(与謝蕪村)→春の里、ひねもすのたりのたりかな。
日 程
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今後の予定はこちら↓
- 4/21(日)お昼間は、「The 燻製&椎茸植菌」体験
- 〃 夕方からは、「焚き火と星と レコードNight☆彡 ~ @タキギコル~」
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