里山倶楽部自然農場日記6月号 NO113

2018.6.2


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1年で一番忙しい季節を迎えています。畑仕事以外に田んぼの準備が始まるからです。今晩雨が降るという予想で、今日中にしなければと1日中トラクターに乗って田んぼと畑を耕運しました。トラクターに乗っての作業はらくちんと思われるでしょうが、長時間のこの作業なかなかこたえます。1日中聞くエンジン音、エンジンから出てくる熱風。きょうは特別暑かったのでこたえました。こたえたのは僕だけでなく、相棒のトラクターもこたえたでしょう。このトラクター、何と運転時間が1000時間を超えているつわもの。メーカーのクボタのおっちゃんからも、査定しようがないポンコツトラクターとけなされているしろもの。動いている相棒も老体なら、動かしている本人も老体。老体同士がいたわり合いながら一日共に無事に過ごせたのは奇跡なのかも。相棒に感謝!

この原稿を書くのも家に帰ってからでは書けません。疲れきって気力がわいてこない。そのため、一層早く寝て早朝に起きて書こうと・・・現在4時です。まだ外は真っ暗。目が覚めないぼんやりした脳をしぼり出しながらキーボードをうっています。

そういえば、昔こんなことをしたことがあったな~。そうそう思い出しました。高校時代です。大学の受験勉強です。私は団塊の世代のど真ん中。どこへ行っても競争、競争にあけくれていました。現在は老人の金食い虫世帯とけむたがれている団塊世帯。くしくも先日高校時代の同窓会がありました。そんなことがあって、高校時代の早朝勉強を思い出したのです。

話は変わります。

昨日田んぼの準備でトラクターで荒起こしをしていたら、ご高齢ではあるが、しゃんとした身軽な感じの老人に会いました。話を交わしていると田んぼの隣にある山林の持ち主とのこと。田んぼに行くと林の中から間伐をしているチェーンソーの音がよく聞こえてきます。この老人が管理をしているとのこと。お年を聞いたら88歳。え~!ビックリ!しかも家から30分かけて自転車で来ています。(車の運転をやめた?やめさせられた?)そんな高齢な方が木にのぼって間伐をしているなんて信じられません。

もう一人。自然農場の隣で主にハウス農業をしておられる人のお話。去年、股関節を傷めて手術をした80歳近くの老人。もう農業はやめるのだろうなーと勝手に想像していたらとんでもない。先日は雨の中、膝をついて大地にはいつくばって草取りをしているのです。この光景と同じ光景をどこかで見たなーと思っていたら思いだしました。以前この欄でも紹介しました、韓国映画の「牛の鈴音」の最後の方のシーンとまったく同じなのです。(2010年、自然農場日記2月号NO13参照)

主人公チェ爺さんの言葉「生きている間は働くんだ。休むのは死んでからだ。」

二人の老人の生きざまに考えさせられました。お二人とも私が目標としている人生の鏡です。

 

お客様の声

 

5月の農場日記は彼を知らない人も幸せな気分にさせてくれました。引きこもりもイジメも本人がそれを乗り越える強い心に目覚めなければ、周りがどんなに心を砕いて尽力しても解決できない問題だと思ってます。ご両親や周りの人の(農場も)温かいケアや見守りもあったでしょうが何より彼自身が変わりたいと強く願ったのでしょう。ちょっとしたキッカケで元気になれるのですよね。動物に自然治癒力があるように人間の精神力にもそれは(強い弱いの差はありますが)あると信じてます。彼自身が自ら健康な心を取り戻したことに『万歳三唱』です。とてもいいお話でした。[拍手]       (Sさま)

 

いつもありがとうございます。たけのこ、ふき、おいしくいただきました。暑くなります。熱中症に気をつけてください。              (Kさま)

 

春野菜とタケノコ、とてもおいしかったです。           (Hさま)

 

ありがとうございました。お豆があまいです。お野菜はとってもやさしいですね。

(Nさま)

 

たまちゃんのつぶやき

急に気温が上がったり、雨もすごい勢いで降ったり…なんだか体がついていけない感じ…でも野菜たちはがんばってくれています。そろそろ豆類がおわりに近づきましたが、次は育ってきた夏野菜の苗を順番に定植しています。この時期は定植やネット張りなど追いかけっこです。今年は夏の大根と人参を種まきしています。この時期に間引き大根?とおどろかれたかも?今のところ大きくなってきています。さてこれからどうなるやら?お楽しみに!

 

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