里山倶楽部自然農場日記10月号 NO117

2018.9.30


台風21-1

里山倶楽部自然農場日記10月号 NO117

 

先日の台風21号には痛い目にあいました。最近近畿地方には大きな災害が無くたかをくくっていましたが、去年10月の南河内豪雨、今年の大阪北部地震、そして今回の台風21号。立て続けに強烈な自然災害を受けています。農場にとって直接大きなダメージを受けたのは今回の台風です。

農場には数か所の圃場がありますが、不思議なことに山間の圃場より富田林の町に近い圃場の方が被害が大きかったことです。おそらく葛城山、金剛山のふもとは風がかなり山々によってブロックされたのではないかと想像されます。被害が関西空港をはじめとして海側の方が大きかったように感じられました。

当農場は富田林市別井(べっつい)にハウスがありますが、風によって骨組みが変形してしまいました。かけていたビニールが弱いものだったらすぐに破れてパイプに負荷はかからなかったのでしょうが、なまじっか強かったばかりになかなか破れず風の抵抗をもろに受けてしまったものと思われます。このハウス、見た目は悪いですがこのままビニールをかけ直して使用します。

次に倒木が多かった。私の住んでいる泉北でも街路樹や、公園の桜の木が軒並み倒されましたが、農場への入り口の道も倒木で入れない状態でした。チェーンソーを借りてなれない作業。撤去するまでに三日ほどかかりました。いまだに裁断された木々が畑に放置されています。そして一番つらかったのが、端境期にお客様に提供しようと丹精込めて栽培してきた、きゅうり、インゲン、年内どりのスナックエンドウ。それらが強烈なダメージを受けてしまったのです。ところが一つだけ凄いエネルギーを持った野菜がいました。オクラです。台風直後の朝は見るも無残に倒れていたり、ななめに傾いていたり、近くの大木の小枝が折れて風に飛ばされておくらの上にのしかかったり・・・「こりゃーダメだわ」。でもとりあえず再生に挑戦しようと1本1本倒れているオクラの根元を長靴で踏みつけて強制的に起こしたのです。さすがに当日はほとんど収穫がなかったんですが翌日から少しずつ起き上がってきて収穫もぼちぼちでき始めたのです。今では私の背丈くらいまで成長して、台風のダメージを克服しています。落ち込んでいた私はこのオクラをみてどんなにか元気をもらったことでしょう!オクラの七転び八起き。そのエネルギーあふるるオクラをぜひ食べて下さい。

なおきゅうり等はまだ完全に死んだわけではありません。彼らの生命力がどんなものかしばらく撤去せずに見守っていくことにしました。

 

やっと周りを見る余裕が出てきたら、北海道の何と酷い有様!。天災と人災(発電所の故障)が重なって一層状況をひどくさせています。TVで被災者の避難している様子が報道されてますが、過去何度も見た同じ再生動画をまた見ているようです。何度見せつけられるのか!

 

先日、富田林の私の知り合いの大農家がTVのニュースに出てました。ハウス数十棟できゅうり、ナスを生産している農家。倒れたハウスの鉄骨の片付けをしながら、「きゅうり苗15000本がパーです!またやり直しです」と笑いながらインタビューに答えていました。若いとは言え笑いながらというところがすごい!自然が相手ではわめけない?これぞ百姓道?百姓のねちっこさ?百姓の諦めの良さ?彼のど根性大いに見習いたいものです。

 

これからも自然災害から縁を切ることはできません。今後は日本だけでなく地球規模で想定外の ことが起きるでしょう。その時一番心配なのが海外から食料が入って来なくなることです。少しでも早く土に親しんで百姓の真似事なんぞされてはいかがでしょうか?

台風21-2

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