里山倶楽部自然農場日記11月号 NO118

2018.10.30


4期SF6回ー1

今年のお米作りも最後の舞台に入ってきました。

自然農場の稲刈りは、手鎌で刈る→刈った稲を一定の太さにして結ぶ→ウマ(いろいろな呼び方があるようですが・・・稲を天日干しするための脚です。)をセッティングする→そのウマに稲をかけて(はさがけといいます。)完了。あとは天候にもよりますが2~3週間天日干しして脱穀です。

最近は天日干しする農家は少なくなってきました。10年前三重県の伊賀上野にいたころの話ですが(伊賀米で有名)、もうすでに当地では稲刈りはコンバインでするものでバインダー(稲を刈ると同時に束ねて結んでくれる優れものの機械)なんてどこを探してもありませんでした。ところが河南町にきたらなんとバリバリはさがけをしているではありませんか。もちろんバインダーだって当たり前のようにある。方や田舎の伊賀がコンバイン。大阪の片隅とはいえ天下の大阪が天日干し。なんとも不思議な感じがしたのを覚えています。その河南町でも高齢化が進み、はさがけする農家はどんどん減っています。

コンバインは確かに便利です。稲刈りと脱穀を同時にして、あとは灯油を利用した乾燥機で干すだけ。でも昔ながらのはさがけの良さを便利さと引き換えにしてしまっています。はさがけの良さは二つあると言われています。①稲を逆さまに干すので1本1本の稲の養分が下にあるお米に凝縮する。②お日様の力で少しずつ乾燥させるので甘みが増す。日本人がお米を食べなくなった理由の一つに、簡単にお米が作れる代わりにおいしくなくなったからではないか?人類は常に便利さを追求してきました。その代償としてどんなに大切なものを失ってきたのでしょう!

 

さて今日の本題、今年の農場の稲刈り報告です。

例年ならスモールファーム自給塾の塾生の手鎌での稲刈りと、残りはバインダーで完了するのですが、今年はちょっとてこずっています。

今年も毎年作っている「ヒノヒカリ」なのですが、どういうわけか稲の茎(ワラになるところ)がすごく長い。倒伏しなければいいなぁと危惧していたら台風21号の暴風雨であっけなく倒れてしまいました。倒れた稲の為に田んぼには日が入らず、また風通しも悪くなってしまって土が乾かないのです。どろどろの田んぼではバインダーも動きません。結果、手で刈らなくてはならず、余分な時間と労働力が必要になってしまいました。10月20日現在、まだ稲刈りは完了していません。

 

お客様の声

 

間引き菜で味噌汁いただきました。おいしかったです。(Kさま)

 

いつもお世話になります。この度の台風被害、お見舞い申し上げます。台風から復活した、たくましいオクラに私も元気づけられました。ありがとうございます。きゅうりや他のお野菜たちの生命力を信じています。これからもよろしくお願いします。(Hさま)

 

先週の里芋、煮物にしたら、娘は、箸が止まりませんでした!いつもありがとうございます

(Nさま)

 

たまちゃんのつぶやき

 

畑では種をまいた大根や人参がすこしずつ大きくなってきました。ダイコンサルハムシや芯くい虫がつくのでやっかいですが、間引いた物はセットに入れさせていただいています。葉がやわらかくてみずみずしいのでお味噌汁に入れたり、いためたり何でもあいます。今回の人参は小さな人参もついている様子がかわいらしいです。昨年は人参の発芽が悪く収量が少なかったのですが今年はまずまずいい感じです。

インゲンお届けします。夏に2回目にまいたインゲンです。順調に育っていたのですが、台風でほとんどがダメになってしまいました。強い風が吹いたので折れてしまったり…でもその中でも何本かはたくましく残ってくれて実をつけてくれました。そんながんばり屋さんのインゲン、召し上がってください。(10月15日)

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