里山と暮らす応援講座 わざ編 第1回を開催

2018.10.31 開催レポート


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秋の応援講座は「わざ編」シリーズで、初回は大阪府大の藤原先生を 講師に招いて、本格的な講義と植生調査の実習を行いました。 初参加の4名に理事3名も加わって顔あわせをした後、午前は大学の講義 のような、けれども初心者にもたいへんわかりやすい、里山の植生および 植生調査についての座学でした。

航空写真を読み取ったり立体視できる 機器におどろいたりしたあと、午後は斯波さん山まで足をはこんで、 植生調査の現場実習を行いました。植物の名前がわからずに悪戦苦闘しながらも、二班それぞれ協力しあって、初めての植生調査票ができあがりました。

たった10m四方の範囲に約40種の植物が生育し、その中に外来種がまったく なくて、里山として良好な状態であることがわかりました。
次回は、11月4日(日)手道具の使い方と道普請です。

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<受講生の感想から>

・「何となく自然と触れて汗をかいた」という感じになるのかと思っていた ところ、非常に学術的なところから出発したので、これにも驚いた。 植生調査の手法から必要な機器の使い方まで、日常的に学ぶことがない分野なので貴重な経験と思う。特にみなさんの植物の名前の知識には驚いた。というわけで、朝から夕方まで驚いてばかりの一日でした。

・10m四方に多数の植物がいることにおどろいた次第です。 また外来植物が混在していると思っていましたが、今回の調査範囲になかったのもおどろきです。台風の被害が大きいことにもおどろきました。里山では高齢のため管理不足となっていることも知ることができました。

・この里山の方々の思いの一端にふれられたのは貴重な体験でした。 藤原先生に教えていただいたことも新鮮で、ありがたかったです。 写真を立体的に見られるのはおもしろかった!

・久しぶりの山歩きに心が開放されました。 先生のお話もわかりやすく、さびついた脳みそにしっかり油が入りました。 里山倶楽部の拠点になっている古民家、旧いトイレのにおいとともに、 幼い頃の田舎の家で遊んだ思い出がかえってきました。

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