YMCA学院高等学校の間伐体験授業を行いました。

2018.11.22 開催しました。


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高校生の皆さんの、体験授業を受け入れしました。

毎年恒例になりつつあるYMCA学院高等学校の間伐体験。
1年生~3年生まで、学年をまたいだ選択授業は、
女の子の多い年もあれば、
ちょっと元気な男の子が多い年、
今年は、9名の生徒さんが、
体験授業に参加してくださいました。

 

毎年、授業の内容は、
間伐体験と、間伐した木で薪割体験。
木の伐採では、里山俱楽部のメンバーが、
木口を株元にチェーンソーで開き、
伐倒のためのロープを、生徒のみなさんで引いていただきます。
木の動きに集中しながら、タイミングを合わせて「ジワ~ッ」とロープを皆で引く。
掛け声も、『ジワ~ッ』。
ジワ~ッと倒れたのは、ヒノキの木。
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伐倒後は、全員で薪割りできる長さに丸太をカット。

 

それを森から広場へ持ち帰り、
午後から薪割り体験を行いました。
間伐も、薪割も、単語では知っていて、
その表す内容も何となくは知っているのに、
頭に思い描くことと実際にやるのでは、
身体の使い方、力の入れ方、薪の割り方、
体験授業は、体験してみて初めて知る感覚ばかり。
森の中や、ウッドデッキでのお弁当タイム、焚き火での一時など、
今で言うインスタ映えの様な里山での時間も合わせ、
高校生の感受性の中に、確かな経験となりました。

 

以下は、高校生の感想です。
・薪割が楽しかった。景色が綺麗。
・景色が綺麗。また薪割りしたい!
・木を伐ったりするのが大変だった。
・自然が良かった。街と違って人がいない。
・鋸で木を伐るの大変。薪割りは、もっと大変。
 かすってばっかり。機会があれば、また経験したい。
・薪割り楽しかった。街で生活していて、果物が生ってるの見ることない。
・景色とっても綺麗。間伐の話は、言葉は知ってたけど、意味がわかった。
・木を切り倒すのに、ロープ使うの知らなかった。道具を知れてよかった。
・普段なかなかできない。貴重な体験だった。

 

…最後に、高校生のみなさんから、講師に質問がありました。
それは、この授業のテーマ、
「森や自然環境を守っていくために、高校生ができることは?」

 

里山俱楽部からの答えはこうです。
→川に流れる水は、やがて海にへ。海の水は、水蒸気となって雲になり、雨となって山や森に降り注ぐ。
その雨水は山の木々の枝葉を伝い、地中へ浸み込み、森の大地はその水を貯える。
貯えなければ、雨水はそのまま街へ流れて洪水などを引き起こす。
山や森があるから、暮らしや農業、安定した水を私たちは利用することができる。
水は、そんな風に繋がっている。いろんなことが繋がっている事を感じて欲しい。
そして、想像して欲しい。今見えているものの前後にあるもの、起こっている事。
今日、家に帰って家の中を見渡せば、柱やお箸、自分の身の回りにもたくさんの木があることに気づくはず。
気付くと物事の見え方が変わってくる。
誰かが植えた苗、育てた木、それを間伐した今日、そこに至る歳月。
想像することは、目の前の世界に広がりをうみ、物事の見え方が変わってくる。
同じものを見ていても、見えている世界が変わる。
だから、想像して欲しい。

 

…授業の終わり、焚き火を囲んだ振り返りの時間。
里山俱楽部からの回答に、真摯に耳を傾け、
講師が話し終わると、そっと一つ頷いてくれた、
そんな真っすぐな目の彼、彼女等と過ごした時間は、
ほんの数時間でしたが、里山俱楽部にとっても学びを戴ける、
とても有意義な時間でした。
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~高校生の皆さんへ~
みなさんはこれから努力次第で、何者にでもなれます。
頭を使うことも、勉強するだけではない「想像」という使い方があったり、
身体を使うことも、意識の持ち様で、何かが楽になったり、コツを得たり。
体力がつくことで、広がる世界も出てきます。
たくさん食べて、たくさん想像して、成りたい者になれるよう、
努力は大変なことも時々ありますが、想像しながら繋がりを感じながら、
どうぞ自分の創造を楽しんでください。
“森のきこり”なんて未来も、案外楽しい日々ですよ♪
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