里山倶楽部自然農場日記4月号 NO123

2019.4.5


2019年玉ねぎ

嬉しいニュースを!

農場では大阪阿倍野の[K]という自然食品店に野菜を毎週日曜日に出荷しています。そこのお客様より「鈴木さんの野菜は美味しい」というお声がたくさん寄せられているそうです。先日その店のセールがあり、私が農場の野菜を持っていって直接販売させていただきました。そこに来られるお客様が「鈴木さんの野菜は美味しい。日曜日に入荷するのを楽しみにしています」というお声をたくさんいただきました。現在第5期のスモールファーム自給塾の塾生を募集していますが、そのお店のお客様が「どういう野菜作りをしているのか自給塾に入って学びたい」といって入塾された方が何人かいます。こんなに嬉しいことはありません。

私の美味しい野菜作りはEMという微生物資材で作ったボカシを使う事が大きなポイントです。そして他の有機肥料を極力控えること。自然農場ではEMボカシ以外に発酵した牛糞か鶏糞を使っていました。(過去形!)最近はEMボカシのみです。農家という人種は肥料をたくさん投入すればいい野菜ができると思いがちです。肥料をあげないと不安になるのですね。私はそういう思いを「肥料迷信」と言っています。肥料を(有機肥料も含めて)過大投入するとチッソ分が多すぎて余分に吸収した野菜は硝酸態チッソを含んだ野菜になってしまいます。硝酸態チッソは発癌物質だけでなく味も苦くなって美味しくありません。そのような野菜は色がとても濃く、黒々とした色の野菜になります。皆様野菜を買う時は色をみて判断してください。くれぐれも色の濃い野菜がいい野菜だなんて思わないでくださいね。

有機農家にも「土」に対して二通りの考えが有るようです。一つは「人間が人間の力で土を作る(人間が主)」という考え。もう一つは「人間は良い土になるよう補助するだけ(土が主)」。この正反対の考えの違いがその後の農業を決定的に左右します。人間の力で土を変えることができるといううぬぼれた考えの農家は大量に肥料を投入する傾向があります。その結果硝酸態チッソまみれの野菜が出来上がってしまいます。彼らは「土作り」という言葉を使いますが、私は「お土」と言います。お土をなめろと言われればなめます。土の力を信じている農家は肥料も控えめ、控えめです。当然味も美味しい!

もうお判りでしょう。間違わないで下さい!有機野菜なら安心だと皆様はお考えでしょうがとんでもない!!有機JASマークがついているから安全だなんて誤解しないでください。JAS法の欠点は、有機肥料であればどんなにたくさん投入しても上限の定めがないのです。JASマークなんて関係ありません。大事なことは無農薬農家がどういう思いで(人間が主か、土が主か)野菜やお米を作っているかよく確認してから選択してください。

 

お客様の声

 

ブロッコリー、野菜が苦手な次男も大好きなようです。柔らかく、味が濃く(濃すぎることがない程度です)とても美味しいようです。子供は正直です。私の好物は菜の花です。

(Jさま)

 

たまちゃんのつぶやき

 

〇農場のレンコンは今種レンコンを掘っているので出荷は終わっています。仕方なく生協で有機レンコンを買っていつものようにレンコンチップをつくったのですが、なんかいつもと違うんです・・・。だまって食卓に出すと「これ、なんかちがうなぁ」とバレました。玉ねぎも買っていますが、なんかちがうなぁ・・・と。早く農場の玉ねぎ大きくなぁれとプレッシャーをかけてます(笑)

どろんこになりながら鈴木さん、ポッキーさんが掘ってくれるレンコンのありがたさを感じながら、今年もたくさん育ててねとお願いしました。

〇キャベツ、春キャベツですと言いたいのですが、実は1、2月に大きくなっているはずのキャベツです。大きくなる前にトウが立ってしまいそうなので、巻きの悪い物もありますが、お届けしています。世間では「肥料分が少ないから巻かない」というそうですが、確かに農場は肥料は本当に少なめで、EMボカシを最初に入れる程度です。肥料を増やせば形は大きくなるかもしれませんが・・・でも少ないからこそたくましいお野菜になってくれている気がします。

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