里山倶楽部自然農場日記7月号 NO138

2020.7.1


トンボでの代掻き

キジのたまごキジのたまご

3月から始まった夏野菜の準備は大方終りました。3月に植えたじゃがいもはもう収穫を始めています。ナス、ピーマン、きゅうり、ミニトマト等の夏野菜の収穫が始まりました。去年の10月に種をまいて11月に定植した晩生の玉ねぎはやっと収穫できました。種をまいて収穫まで8ヵ月の日にちがかかっています。そして農場では現在田植えの真っ最中。

今月は最近の農場のトピックスを紹介します。

 

先ほど玉ねぎを収穫したと言いましたが、毎年短時間に収穫できず梅雨に入ってしまいなかなか収穫が思うにまかせなかったのですが今年は奇跡が・・・。(玉ねぎは水分を多く含むとカビがはえたり、ひどいと腐ったりしてしまいます。)大体7000本から8000植えたのですが、今年はそれらの玉ねぎを何と半日で全てを収穫し終えたのです。研修生として農業の勉強されている内藤さんの息子さん夫婦が応援に来てくれたのです。翌日が梅雨入りという前日、「雨の降る前にやってしまおう」という掛け声一発!さすが若いお二人驚異の集中力で、半日で数千本の玉ねぎを収穫してくれたのです。本当に助かりました。感謝!!

 

農場では4カ所の田んぼで無農薬米の栽培をしています。そのうちスモールファームの田んぼは6月6日に終わりました。そしてイポイポの田んぼの2枚のうち1枚は(14日)終わったのですが本来同じ14日終わるはずのもう一枚にトラブル発生。田植えに備えて10日に代かきをしたのですが、その代かきが大失敗。5月に荒起こしをした後、田んぼに草が沢山生えてきたのですが、時間もないしということで無理やり水を入れて代かきしたのです。ところが代かき始めるとトラクターのエンジン水温メーターが「H」に近くなってくるではありませんか。これは余分な負荷をかけるとエンジンが焼けてしまうかもと気を使いながら、なるべくロータリーを浅くして負荷がかからないように耕運したのです。ところが翌日田んぼに行ってみると処理されてない草が田んぼ一面に残っているのです。ロータリーを浅く回転させたため、草を抜くことができなかったのです。これでは田植えが出来ません。という事で今日(6月14日)代かきをもう一度やり直したわけ。私はこれまで15回くらい代かきをしてきましたが、2回もやったのは初めて。農場のトラクターは1200時間以上もこき使われているご老体トラクターなのです。過去にも何回も動くのが嫌だと駄々をこねてきた相棒。でも今回はトラブルもなく最後まで言う事を聞いてくれました。運転している老人を哀れとおぼしめしてくれたのかなー。感謝!!

 

5月27日別井の農場の草刈りをしました。スタッフの新田が草を刈っているとキジの雌がバタバタと飛び出して逃げて行ったそうです。下を見るとなんと卵が8個。草刈り機がその母親キジを切ってしまう直前ギリギリまで卵を守っていたのです。そんな事件があったため、ひょっとしたらキジさん卵を放棄したのではないかと危惧していました。2、3日後行ってみるとまたバタバタと飛びだして逃げていきます。帰ってきて卵を温めていたのです。以前も似たような経験をしましたが、その時は卵が放棄されてしまいました。今朝(14日)どうなっているかそっと覗いてみました。何とまだ卵をしっかり抱いて温めているではありませんか。一晩中降った雨で羽はずぶぬれ。私が近づくとキッとこちらをにらみつけてまんじりともしません。先月の27日には卵を抱いていた。今日6月14日も卵を抱いている。そんなに長く温めるものなんですかねー。あまりに健気に母親の領分を全うしている姿を見てその周りをトラクターなんかで騒ぎ立てたくなく、馬野さんにもらったハブ茶の苗が植えずにいます。ゴメンナサイ!キジさんのお母さんに免じてお許しを。

 

自然農場の毎日、毎日が飽きることのない日々の連続。歳をとる暇がありません(笑)。

 

かずみの農感記

 

関西地区も梅雨入りのようです。私たちにとってはじめじめしてうっとおしい季節ですが、雨を待ちわびていた畑の野菜たちはとても生き生きして嬉しそうです!日に日に元気に大きくなっていますよそして畑や田んぼのカエルたちも大喜び!雨が降る前にはお知らせしてくれているのか?カエルの輪唱が始まります♪♪♪

 

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