里山倶楽部自然農場日記11月号 NO142

2020.11.5


はざかけ天日干し

今月は農場のHPを作ってくれている内藤さんの記事を紹介します。

 

近年西日本ではお米につく害虫「ウンカ」の被害が多くみられます。ウンカは成虫も幼虫も稲の茎や葉にストロー状の口針を刺して吸汁し枯らしてしまいます。河南町付近もひどい状態です。

近隣の田んぼがどんどん被害にあう中、4か所ある当農場の田んぼはどこも被害はありませんでした。なぜなんだろうと調べてみたところ無農薬栽培の田んぼはウンカの天敵が多く住むので被害が出にくいようでした。生物多様性での管理の優位性が見える嬉しい情報でした。一方、南方で農薬耐性をつけたウンカに日本の殺虫剤は効きにくく、ウンカの天敵のトンボやクモなどを殺してしまうので農薬での管理は逆効果らしく、農家の頭を悩ませる恐ろしい害虫だということもわかりました。そのウンカがとうとう当農場の一部の田んぼに入ってしまいました。

面積にすると畳3枚分くらいですが、被害が拡大すると大変なので時期は少し早いですが急遽ウンカの入った田んぼ一枚だけ稲刈りをすることになりました。近隣の田んぼでも少しでも被害の少ないうちにと、平日にもかかわらずあちこちで稲刈りをしていました。

急なお願いにもかかわらず、農場の大ピンチにたくさんの仲間が手伝いに来てくれたり声をかけてくれたりしました。ありがとうございました!!感謝の気持ちでいっぱいです。

ウンカが入ってしまったのは残念でしたが、そんな心温かい人が集まる里山の素敵な一面がみえた嬉しい出来事になりました。残りの田んぼも無事に稲刈りができますように・・・

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