新しい活動グループ「たわわ果林組」がはじまりました。

2021.3.28


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“夢は天空果樹パラダイス”  たわわ果林組 初代組長 山口英夫~

光をいっぱいに浴びて育った果実は、甘く、香りもよく、人が生きていくうえ で大切な栄養も多く含んでいます。果実は、常に人の生活とともにありました。 里山には、こんな素晴らしい宝物があちこちにあります。退職前は、果樹栽培関 係の仕事をしていましたが、整備された果樹園で、いかに多く商品価値のある果 実を生産するかが目標とされていました。このため、栽培技術の基礎については 身に着けることができました。

そして、昨年里山にお邪魔するようになってから、この宝物をいただきながら 里山を保全することができたらいいなと思っていました。里山で皆さんと、果物 の話をしている私の姿を見て、事務局の方が私の思いを察知され、果樹に興味の ある会員に呼びかけていただいた結果、2月6日には14名が集まり、グループの名 前も「たわわ果林組」と名付けられました。

名前のとおり、木々の上に丸い実が「たわわ」に生る「果」実を夢見たいとこ ろですが、この宝物は、おいしいことから、病気や害虫の格好の餌となり、効率 的に病原菌や害虫を防除しないと収穫皆無となることもあります。しかし病気や 害虫は、健康な果樹にはあまりつきません。このため、皆で病気の元になる枯れ 枝を取り除くほか、害虫が卵を産み付けないように布やネットで幹を覆う、害虫 を手で取り除くなどして、病害虫を防ぎます。

また、樹に栄養を与えるため、落ち葉などで堆肥をつくります。冬には、枝を せん定して樹の内部まで太陽の光を入れ元気に育つようにします。さらに、春に は地温を上げるための除草、夏にも雑草に水分を取られないように除草、秋は、 地面を乾燥させ、甘い果実を収穫するために除草と、年間を通じて大変な作業が 待っています。

しかし、一生懸命世話をすれば必ずおいしい果実を味わうことができます。世 話をすることが、雑草や、雑木から里山を守ることにもつながります。今年、里 山に、柑橘類(レモン、甘夏、みかん)、かき、ポポーの果樹類を植えました。今 年植えた果樹類は、4年から5年先においしい果実を味わうことができます。また 3月には、雑草の中からあけびのツルも掘りだし、棚に誘引しました。来年に は、たわわに実るあけびを味わうことができます。

当面、たわわ果林組は「登らなくても収穫できる梅の低木化更新(2年)」、 「うめの樹をクビアカツヤカミキリから守る」、「日当たりの良い場所で育つお いしいみかんの生産(2,3年)」、「毎年結実するかきの樹の育成」を目指して、 趣旨に賛同する方々と、果樹栽培についての勉強会を開きながら活動したいと思 います。皆さまの参加をお待ちしています。

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