里山にかかわる人材の高齢化がさらにすすんでいます。山林所有者、林業従事者、森づくり団体など里山管理を担う現場では、高齢化によって、手入れしたくてもできない、後継者がいないなどの課題をかかえています。またNPOやボランティア活動の側面からは、趣味と楽しみだけでは活動がかぎられる、資金面で事業を広げられないなどの限界も見えてきています。さらに今後に求められる若者層とは、里山活動で一定の収入を得たい、多様なスタイルで森にかかわりたい、などのニーズに応えきれていないギャップがあります。
一方、人と森とのかかわり方について「半農半X(エックス)」「副業型自伐林業」「里山資本主義」「森林社会学」などの考え方が提示されるようになり、新たな里山 「しごと」や、森で「はたらく」ことの模索もはじまっています。私たちは、これまで培ってきた多様な資源(人材、資材、フィールド、ネットワークなど)をそれら模索の取組みに提供し、 “里山的”生き方・暮らし方 の創造を目指します。