今回は今年の自然農場のお米作りの報告をしたいと思います。
例年でしたら稲刈りがぼちぼち終わる時期ですが、稲刈りができないで残ってしまっている所があるので、まだ今年のお米作りが完結したわけではありませんが・・・
自然農場のお米作りは昨年以来「スモールファーム自給塾」が中心を担ってきました。
スタンスはもちろん無農薬で作る事。そしてできるだけ昔ながらの手作りを中心にして機械を使わないことです。
まず手始めに5月にお米の種をまきました。農協等から苗を買うのでなく、自分たちで育苗することから始めました。きょうび種まきからする農家は少なく、ほとんどが苗を購入する農家が増えています。塾生にとって米作りの第一歩を、自らの手で始めることに大いな新鮮さを感じたようです。そして6月の田植えに向けての育苗が始まりました。
去年は保温に失敗してせっかく芽が出た苗を全部高温で焼いてしまうという大失態をしてしまいました。今年は同じ失敗を繰り返してはならじと慎重に、丁寧に苗を育てました。
リベンジが成功して無事6月に田植えを迎えることができました。もちろん手で植えていきます。一部時間の都合で旧式の田植え機も使いました。(田植えをするまでに荒しろかき→水漏れを防ぐためのあぜシートはり→水を入れてしろかき、をしています。あ!そうそうその前に村の人たちと地域の水田周りの草刈りと水路の掃除もしています)
無事に田植えが終わるといよいよ雑草対策です。その年のお米作りの成否が決まる最も大切な作業です。自然農場では除草剤を使いません。世間では化学肥料を使わず有機肥料で作っても除草剤は使います。それを契約栽培米とか特別栽培米とか言ってますが私たちに言わせれば噴飯ものもいいとこ。除草剤を使うか使わないかは天と地の差があるのです。私がここでなんぼ力説しても炎天下の草取りをやってみた人でないと分かりません。今年の雑草対策は二段構えでやることにしました。まずチェーン除草で草の芽を排除する。ここでは詳しい説明は省略します。写真を見て下さい。それでも生えてきた雑草は手で取る。それも草が大きくなる前に徹底的に。1反半の田んぼにこの作業をなんと3回繰り返したのです。それが出来たのは私一人では到底不可能です。今年は強い強い応援があったんです。里山倶楽部のPさんと研修生のHさんです。強靭な肉体をもったPさんでさえ真夏の太陽に焼かれてめまいを起こし田んぼのもくずになりかけたのですから、その過酷さが分かろうというもの。そのおかげで今年の自然農場のお米は大豊作でした。まさに除草剤を使わないお米は「黄金のお米」お金には代えられないのです。
その後は田んぼ周辺の草刈りと水管理。そして念願の稲刈りです。今年は台風が多く来ましたが、不思議に大阪周辺は大きな被害はなかったようです。風による稲の倒伏もなく、大雨によるあぜの決壊もありませんでした。
自然農場では稲刈りの後のお米は乾燥機に入れるのでなく、はさがけ(天日干し)してお日様のエネルギーをもらって乾燥します。ここまで何とかうまくやってきたのに最後に小さなトラブルに遭遇してしまいました。それは最初に書きましたが、未だ一部稲刈りが終えられないのです。というのは田んぼがなかなか乾かず、思うように稲刈りができないからです。
乾かない原因は冬の間に水はけ用の溝を作らなかったからです。一つのミスが後々多くのしっぺ返しとして降りかかってくるのでした。何事も手抜きは許されないようです。
お客様の声
いつもお世話になります。先日送っていただきました、間引き菜を細かく刻んでおじゃこと混ぜてふりかけを作りました。 (Hさま)
紫蘇の実、塩漬けにしておにぎりにしていただいています。香りと食感、どちらも楽しんでいます。3歳の息子も気に入っているようです。 (Jさま)
いつもありがとうございます。カボチャ美味しいです!ネギの復活も嬉しいです。夏は硬くなるんですね。知らなかったです。野菜の食べる前の姿を知るのは嬉しいです。ナスは傷みやすいのでなんでかなと思っていたら水のせいでしたか。原因わかって納得です。
(Eさま)
いつも美味しいお野菜をありがとうございます。今年初の栗で栗ご飯を作りました。9月になったとはいえ、まだ気温が高いのでナスと玉ねぎが傷んでいて残念でした。
(Hさま)
たまちゃんのつぶやき
もう10月も終わりになってくるのに、今日も日中は気温が高くて、困ったことがいくつかおこっています。玉ねぎの種をまいて芽が出てほっとしていたのですが、しばらくして様子をみると、ほとんど消えてしまっていました。(え?いくつあるの?というくらい)雨が多くて根腐れしたのか、もしくは夜盗虫に食べられたのか・・・?(今年は夜盗虫が多くて、他の野菜も被害にあっています)急いでハウスに種をまきなおして育苗を試みていますが・・・どうか間に合いますように。今日お届けの小松菜も先週は本当にきれいにすくすく育っていたのに、今日みると葉っぱに穴が・・・。本当に有機・無農薬は虫との競争・・・でも負けずに何度でも種をまきます。でも良いこともあってーオクラは本当にがんばってくれています。もう10月なのに今も収穫させてくれてます。「またオクラ~」というお声もあるかもしれませんが、もう少しお付き合いください。今年はしょうがも立派に育ちました。千切りにして佃煮をつくると、ごはんのお供に最高です!!落花生も大きいです~!!
(10月20日記)
日 程
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