10月14日(土)に開催
第8回『お餅つき&田んぼのお手入れ』
源流米パラダイス第8回『お餅つき&田んぼのお手入れ』のご報告です。
2017年度の源流米パラダイスが、10月14日(土)に最終回を迎えました。
心配された天候も、関わる仲間の気持ち、そして田んぼの神様が味方をし、楽しい一日を過ごすことが出来ました。
まずは、皆様のご感想をご紹介します。
・知らなかったことだった。お米作りを、実際に植えて育て、最後にいただく(食べる)ことを通して経験できて良かった。何でも、始まりから終わりを知るとよくわかる。体験が大事。頭でわかったつもりとは違う。
・この歳まで、田植えをした事はなかった。日本人なのに、気づいてみたら寂しいこと。お米作りにかかわる体験を、みんなでたくさんの人とできたらいい。
・去年に転職し、元々食べることに関心があったこともあり、少し時間が持てるようになって「食」に関する活動に関心を持った。人として、日本人として、お米作りは経験したことがなかった。いいキッカケにり、 参加させていただいた。現代人にとって、食べることは大事。自分が体験することから、周りに伝えていける人間になりたい。 いいキッカケで、勉強になった。今年は途中からだったので、来年は一年を通して、お米作りを経験していきたい。
この日は、「源流米パラダイス」のミニ収穫祭。自分たちで育てた餅米の新米を、お餅について味わいました。二臼ついて、一臼は五分づきのおはぎに。そして、もう一臼は、極め細やかなもち肌の杵つき餅に。蒸しあがった状態からつまみ食いの手が次々と伸び、様々な思いの喜びを、お腹の底から楽しみました。
午前中、餅米を蒸す傍らで、藁縄をなう(編む)体験講習も行いました。
かつて暮らしの中には、藁から始まる縄、米俵、草履、みの(雨合羽)などに代表されるたくさんの道具があり、お米を食べたその後も、余すことなく資源を活用する知恵と技術がありました。
今では、テレビの時代劇の中でしか、見かけなくなったような技術です。
その時代劇も、ぐっと数が減り、石油由来の代替品が、世の中を席巻するようになりました。
それでも、知ること、体験することから経験を知恵に活かすことは、今でも大切な道筋です。
無農薬の天日干しの稲わらは、とても貴重な資源。
それを活かす楽しみに、藁縄ない、そして一足早く新年を迎えるためのしめ縄作りに挑戦しました。
来年のお米作りが、「笑う門に福来る」となりますように。
お昼ごはんには、つきたてのお餅と新米うるちの羽釜ごはん、温かなお味噌汁と揚げたての天ぷら。
お腹一杯に実りを堪能した午後は、田んぼにお礼と、来年の米作りに備え、日照確保作業に向けた整備道の手入れも行いました。
今年度の定例開催は、この日が最終回となりますが、冬場も源流米パラダイスでは、手弁当での作業、お米作りの準備を続けていきます。
さてさて、猫の額の小さな棚田。今年度の収穫は、脱穀したてで約70キロ。それを精米して、およそ50キロの収穫となりました。収穫の喜びは、里山俱楽部の収穫祭にて、皆様にもお届けさせていただきました。
最後に源流米パラダイスの父からメッセージ。
『元々、田んぼをしようとは思っていませんでした。田んぼの横の里山を手入していたら、年月の中で、その田んぼを耕していた人がいなくなり、そうして俱楽部があとを継ぐようになり、お米作りは、それから勉強をしました。何年かやっている内に、今日に至っています。初めてからのチャレンジで、素人的ではあるけれど、田んぼ周辺の環境を良くして、より上手に米作りができるようにするのが希望。そして、生産のみではなく、里山体験の場としての利用や、手入れを兼ての利用、たくさんの人に関わってきて欲しい。』
この日、作業の合間に数えた田んぼ周辺に咲いている花の数(種類)は約20種。
花盛りの秋の棚田に、仲間の笑顔も咲き誇り、今年度の定例開催につきましては、ひとたび無事にゴールを迎えられましたこと、ここにご報告致します。
「源流米パラダイス」にご興味を持って下さった方は、ぜひ一度、現地へ足をお運びください。
すでに動き出している、次年度へ向けてのお米作り(今は周辺整備)、
一緒に田んぼと、その周辺環境を育んでいきましょう。
追記:…台風21号の影響で、棚田の畦や棚田脇の側溝など、あちこち崩れる被害がでました。
冬の間に修復作業を進めます。現在、コツコツと修繕を続けており、来年度の「里山ボランティアの日」、1月10日(水)、2月17日(土)には、皆様へのご協力を仰いていく予定です。