<2018.7.15(土)~16(海の日)> ワークショップ里山日和♪
~『海に恋する3部作』を開催しました⛵~
海の人は言いました。
水辺の活動をしていて、年に一回、河口でゴミ拾いをすると、
とんでもなく沢山の ありとあらゆるゴミが流れついていて、
例えばイノシシも浮いていたりすると。
海の人は言いました。
そのゴミは、海で仕事をする人や自分たちが捨てたゴミではなく、
流域や山から流れてきたゴミなんだと。
山で仕事をする人もまた、山にはゴミを捨てません。
何故なら、森を育てているから。木々を愛しているから。
そして、山にも不法投棄のゴミはたくさんあり、
それらは山の人が捨てるのではなく、わざわざ何処かから運び込まれてきたゴミ。
山を整備し、スペースが開けると、ゴミが捨てられてしまいます。
だから整備できない場所もある。
森に降り注いだ雨は、木々を伝い、地表に届き、草木や生き物を潤し、そして川となり、海に流れていきます。
山の土の中を通る間に、腐葉土など、たくさんの栄養をまとった豊かな水は、
海を豊かにし、また蒸発し、雨となって山や大地を潤します。
この流れ、下流に居ると、流れてくるものの影響が身近で、
そのため、「海は森の恋人」という言葉も、海に暮らす人から生まれました。
そうして、漁師さんが山に植樹をされるようにもなりました。
では、山の人は海のこと、どれくらい意識してますか?
投げかけられた、素朴で、ストレートな疑問。
わかっちゃいるし、行動として結果海に貢献できていても、
その行動の理由に「海」というキーワードを、あまり意識していないのが現実。
ならば『海の日』をきっかけに、一度、みんなで海の声に耳を傾けてみよう。
それが、山で海に恋する3部作の始まりでした。
🐡海からのゲストは、大阪自然環境保全協会の田中広樹さん🐚
★第一部は、海に興味を持つ体験:チリメンモンスターや微小貝探し。
最年少参加者の男の子は、この時から、貝殻を手放さなくなりました。
彼の世界は、そして彼の家族の“おでかけ”先に、海へ向かう回数が増える事は、間違いなし⁉
海に小さな恋人ができた瞬間でした💛
★第二部は、海の生き物の映像とおはなし:ナイトシアターでウミウシNight☆彡
<講師が紹介された「♪ふるさと」の3番の歌詞>
こころざしを果たして いつの日にか帰らん 山はあおき故郷 水は清き故郷
★第三部は、海と山が出逢う体験:木枠に貝殻アートでお土産のフォトフレーム作りと柿の葉寿司作り(海の幸と山の幸)
海の日の前日10時に始まって、海の日の当日朝10時までの24時間、
海に恋する3部作。合間には、スイカ割りや流しそうめん、昆虫探しも楽しみました。
意識するよう企画され、意識するのは不自然なのか、
意識するようきっかけを作り、意識を日常に変えていくのが自然なのか。
正直、考えれば考えるほど、奥の深~いテーマ。
だけど、海も山も、おんなじ地球の中のこと。
『海の日』当日、3部作に参加されていたほとんどの方が、
同日午後から開催の、大阪自然環境保全協会主催「海辺の自然観察会」へ足を運んでくださいました。
『海の日』、山の民は“今日は海の日だな~”って思いますか?
『山の日』、海の民は“今日は山の日だな~”って思いますか?
ゴミも一緒。自分の庭には捨てないけれど、タバコや飴の袋など小さなものから、家電などの粗大ごみまで、大きさが問題ではなく、どこに捨てるか、それは意識の問題です。ゴミの事、自然環境のこと、自分事として、今周りにあるたくさんの命、豊かな自然を、今よりもっと豊かな自然界に育んて行けるよう、そして未来の民にバトンを繋いでいけるよう、知ること、感じることから始まる何か、まずは、ゴミはゴミ箱へ!
普段経験できない、様々な海のプログラムに&里山の環境に、
子供も大人も目を輝かせて楽しみ、きっと恋が始まった、
7月はちょっとウフフな里山日和でした♪
海活×山活、ゲスト講師の田中広樹さん、貴重な24時間を本当に有難うございました。
<参加者のご感想>
・水遊びが楽しかった。
・子供たちも打ち解けて遊んでくれてよかった。なかなか海の話を聴くことがないので、映像もここで見れて貴重な体験だった。
・蛇に合えてうれしかった。クワガタを捕まえれて楽しかった。貝の工作も楽しかった。
・海水浴だけでなく、海への見方が変わってよかった。学びを他でも届けたい。
・始めての参加で、勝手がわからず助けてもらう事ばかりでしたが、楽しく過ごせました。
山は…、海は…、同時に体験できることは、なかなかない経験。
話し方が解りやすく、説明が入りやすい時間だったので、今後また思い返したい。いい時間だった。
・海は遠いし、みんなで行くことも出来ない。山とか、街に住んでいてい、海に行ってみたくなったら、自分で行くことはできるが、貝殻、チリモン、海へ行くだけとは違う。
水族館も一緒。海へ行かないが、水族館へは行く。
本当は、本物の海へ行ってほしい。だから水族館で働く。海へ行くと面白い、それを伝えるために。
クワガタや蛇も本物。貝も、自分の出て一つ一つ拾って集めてこそ、本当に自分の宝物となる。私の貝殻集めは、自分を磯コジキと呼んで遊んでいる。(ゲスト講師)
・海と山の関係、頭ではわかっているし、それを参加者に説明することも多々ある。けれど、いざ自分の行動に置き換えると、苗木を植えたり、保全で伐採したりチェーンソーを手にする時、
海の事を意識したことがあるかと問えば、一切なかったことに気づく。だから、海からのラブコールを耳に、3部作を企画した。
海の先生の子供さんは山の生き物に夢中だった。山の子供は、海のプログラムに興味深々だった。海と山の子供たちが一緒に遊ぶ姿に、未来へのバトンを感じた。
そして、大人もそれぞれに、真剣に楽しんで下さったこと、
皆さんが海へ足を運びたいと言ってくださったことが嬉しかった。きっと、景色が変わった24時間になっていたのではと思う。
これからは、山からの流れ、川上、川下、街…そん関係性を表す言葉の先に、海という言葉、海があることを、忘れず意識していきたい。
毎回でなくていい、必要な時、ちゃんと意識出来たら、そこから景色が変わっていくと思う。講師には、感謝の言葉に尽きます。海活×山活、互いに伝え合っていきたい。(スタッフ)
日 程
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次回8月の『里山日和♪』は、“THE バンブーキャンプ” ~山に恋する3部作~。
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