里山倶楽部自然農場日記1月号 NO120

2018.12.31


2019門松

新年明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いいたします。

 

新年早々とっても良いお話を。

かねてより「スモールファーム自給塾を卒業したのに、そこで学んだことを実践する場がない。」というお声を頂いていました。前号で説明したようにスモールファーム自給塾も4年が経過しました。卒業生もその都度増えてきています。自給自足を目標に基礎を学んできた塾生にとって卒業したらその知識を実践に応用したいと考えるのは当然でしょう。

そんなとき、かねてよりお世話になっている持尾の農家のKさんが事情によりお米を作ることができなくなりそうだというお話が入ってきました。放っておけば放棄田になってしまいます。

ひらめいたのです!そのお話とスモールファーム自給塾とを結びつけることができないかと!早速Kさんに相談しました。結果Kさんより快諾をいただきました。快くOKを頂けたのもKさんと里山倶楽部との長い結びつきがあったからなんです。(ここでは省略します。)

12月15日、早速希望者が集まり今後の運営について話し合いました。

ここに基礎から応用までの一貫した里山での自給自足を目的にしたスモールファーム(家族農業)が実現される運びとなったのです。

 

その名も『イポイポ村』

「イポイポ」・・・一歩一歩の略。 まず前に一歩踏み出そう! 一歩一歩進もう! 田んぼに一歩、畑に一歩!

「村」・・・農作物だけでなく、小屋つくりや水路管理など里山保全も意識した活動をする。

 

いよいよ2月からイポイポ村が開村します。

 

イポイポ村に集まる人たちが作る雰囲気はほのぼのとしたお互いを認め合うやわらかい波動に包まれています。それはイポイポ村には競争というものがないからだと思うのです。他人よりたくさん収穫する、人よりいいものを作る、必要以上に自然から収奪する等々・・・何かに「勝つ」という意識がありません。現代社会は教育という名のもとに小さい時からいかにしたら他人をけ落として自分が勝つかという事ばかりを教えられてきました。それがないと社会の進歩はないと言います。でも社会の進歩って一体何でしょう?一握りの強い者が勝ち、大多数のものが取り残されてしまう結果、こんなに貧富の差が激しい社会になってしまいました。

私の好きなクラッシック音楽の世界で現在活躍されている「ヨーヨー・マ」というチェロ奏者がおられます。彼が最近ある新聞にこんなことを話していました。「今、世界で多くのものが崩壊しているのは、皆が『勝つ』ために行動しているから。信頼と理解がなければ物事は前に進まない。音楽は人間性に最も貢献できるものだと思う」

 

お客様の声

 

サツマイモ、オーブンで焼き芋にしました。160度でじっくり90分焼きました。甘くてとても美味しかったです。ありがとうございました。     (Jさま)

 

ありがとうございます。鈴木さんの車の助手席で聞いたお話をよく思い出します。収穫の歓びはほんの一部で、発芽した時、活着した時、様々な歓びや豊かさを畑で野菜たちにもらって暮らしていきます。                  (Fさま)

 

蓮根、春菊、里芋、今食べています。全部すごいおいしいです!!味が濃くて香りが良いですね。野菜そのものの力を感じられることは幸せです。ありがとうございました。

(Fさま)

 

 

たまちゃんのつぶやき

 

暖冬のせいか、白菜や大根が市場では値崩れしているようで・・・農場はというと、大根はいい感じに大きくなってくれていますが、白菜は巻く気配がほぼほぼなく・・・。お届けが難しい状況です。巻かないけれどおいしいので、巻かないままお届けしたこともありましたが、今年もそうなりそうです。あとは春に白菜菜花としてお届けすることに・・・。白菜は毎年ドキドキです・・・。

レンコンを掘っています。今年は少し色黒さんでしょうか?土を消毒しないで春にEMボカシをお団子にして投入しています。掘ってみるまで様子が分からないのでこれもドキドキ。掘るときは長靴まで一つにつながったゴムの服を着て水の張ったままのレンコン田に入ります。泥を手でかきわけてそーっと掘ります。途中折ってしまうと中に泥が入ってしまうので気をつけながらの作業です。冷たいし足元をとられるし、本当に大変な作業ですが、皆さんの「おいしい」をはげみに年末までレンコン堀は続きます。

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