春・夏につづいて3回目となる今回は、再び飯島先生を講師に迎えて、初秋の植物をたっぷり観察しました。一日の始まりは今年不作のクルミの丘から。予定のクルミ染めができず、人間の都合どおりにいかない自然を実感しました。
午前は斯波さん山の雑木林で、厚いアベマキの樹皮、臭い?オトコエシの花、毛のあるヤブムラサキの葉など、五感を使っていろいろな植物に親しみました。午後は柿渋と田んぼの泥を使った草木染めに挑戦。同じ工程なのにそれぞれ違う色になる不思議に驚きました。
棚田の周辺では、濃桃色のゲンノショウコや黄色いヒレタゴボウ、真っ赤なミズヒキ、薄紫のアキノタムラソウなどの花々を楽しみ、マコモに創られたカヤネズミの巣にも出逢いました。畦の草刈り作業に取り組んだあとは、焼いたクルミ餅をおやつに講座をしめくくりました。
<みなさんの感想から>
・道路から一歩入ったら別世界でした。植物等の先生のお話が一つの物語のようでした。
・里山の環境と四季の移りかわりは密接な関係があります。より里山の理解を進めるために、今後は晩秋から冬にかけても参加したいと思います。
・植物の名前は何度聞いてもわすれる方が多く、毎回同じことの繰り返し…。今日は「カラスのエンドウ」「唐朱」は覚えられそうです。
・盛りだくさんのプログラムで、本当にたくさんの草花・木にふれることができました。全部を覚えることはできないが、近くの山などに通って今日メモした内容を見ながら少しずつ覚えていきたいです。