<2016.8.27~28開催>
このキャンプのテーマは、里山での様々な体験を、より安全に、より楽しく経験していただけるよう、野外での身を守る術や、里山に根ずく生きるための知恵を身に着け、里山を思いっきり満喫すること!
スタッフだけでなく、参加者の中にも、自分の身を守る方法、安全への対策をもって、野外での活動に足を運んでいただければ、そこに待つ体験活動を、より安全なものにすることが出来ます。また、万が一の時にも、より迅速で適切な対応を、スタッフと参加者が協力して取ることができ、今年の様な、大きな地震や水害、各地で起こっている“いざという時”の備えとしても、生きる力を強くする、そんなキャンプを目指しました。
1日目、キャンプの要は安全から!
ということで、日本赤十字社大阪支部より講師を招き、応急処置法について学びました。
野外でのシチュエーションを想定したり、手当の仕方も、子供の場合、大人の場合、それぞれの体のサイズに応じた三角巾の使い方など、一般の講習会では経験できないような、里山活動ならではの対応の仕方を、約半日をかけて丁寧に教わっていきました。
子供さんのすぐ傍におられるであろう親御さんが、スタッフより先に手当に動けることは、野外活動にかかわらず、何より心強い学びです。お世話になった笘先生、本当にありがとうございました。
お勉強のあとは、甘くて冷た~いかき氷で体を(頭を)冷やし、本日の寝床確保にテントや蚊帳を貼っていきました。
夕ご飯は、薪で炊いた羽釜ごはんと、なんと贅沢すきやき大会です♪ 同日に事業開催のあった、里山キッズクラブ事業部のスタッフも合流して、夕日を見たり、食器を並べたり、賑やかな交流の宴となりました。食後のお風呂は近くの天然温泉までお出かけ。汗を流して、すっかり気持ちよく戻った頃には、もう子供たちは夢の中。たき火を囲み、音楽を楽しみ、みんなで手入れをするこの場所で今年収穫して漬けた梅酒と梅シロップも囲み、大人たちの夕べは、ほっこりと、しっとりと、柔らかな夜が更けていきました。
2日目は、朝からたき火でトーストサンドづくり。
そして、午前中には、生きる力の一つとして、焚火の付け方、炎を大きくする火の育て方、育てた火を活かして、熱を楽しむお土産のコップづくりと、水道開通を祝っての流しそうめん! 午後からは、里山で育つタデ科の藍を採取し、藍染を体験しました。
藍染には、防虫効果と、汚れたり、傷んだ服を染め直すことによってリメイクする、暮らしの中の身を守る知恵、生きる知恵があります。
盛りだくさんだった、里山ならではの2日間。参加者には、とっておきの夏の思い出がお土産となり、スタッフには、里山体験に参加する側の皆さんへも、安全への意識と、学びの一歩を改めてお持ちいただけたこと、これが何よりの収穫でした。
安全は、楽しみの大前提です。「注意一秒、怪我一生」、「備えあれば憂いなし」。先人の言葉に、大きく心で頷いた、この夏も楽しい里山日和でした♪
<参加者の感想>
・仕事でも役立つ知識だった。備えておきたい。
・子供の体力かもつか、夜も寝れるか心配だったが、よく眠ったし、楽しんでいてよかった。
・梅酒がおいしかった。何みやすくて、何杯も飲んでしまった。普段はそんなに飲まないですよ?
・竹を編んで蚊帳を張った、手作りテントで眠れて大満足!