西川阿樹

プロフィール&メッセージ

学生時代や２０代の頃には、今の自分を全く想像していませんでした。チェーンソーや草刈り機を手に、野山をかけまわる姿、毎日を自然の緑に囲まれて過ごす姿、人生何が待っているか、どこにどんな岐路があるのか、本当に面白いものです。私の場合、通り過ぎて随分してから、そこが岐路だったことに気づきました。それくらい大きく身構えることもなく、ごく自然に私は里山と出会っていきました。

最初は、招かれるがまま流れに身をまかせる様に。やがて、その流れを自分で泳ぐようになり、今では、支流本流、自分の泳ぐ川を自ら選ぶまでになっています。

人づきあいが、決して得意とは言えなかった１０代、自分の居場所を探していた２０代、自分に自信を持てるようになった３０代。積み重ねてきた時間が、ここから先、どんな景色を描いていくのか、自分の＜生き方・暮らし方＞を真摯に、大切にしていきたいと考えています。

里山は、“いきもの”です。山の木々、田畑の作物、野の草花、野鳥、昆虫、動物、そして人間。　　この命あるものたちの共同体は、互いに折り合いをつけながら、それぞれの暮らしを営んでいます。かつて必要だった里山、いま求められている里山。時代にあった＜里山＞の姿に寄り添いながら、　私にできる事、誰かと里山をつないだり、“いきもの”の輪、その居場所を支える、そんな一助であれたら嬉しいです。