「里山愛す会」の皆様の研修をサポートさせていただきました。
当日のスケジュールは以下の通りです。
①オリエンテーション/あいさつ:焚き火を囲んで自己紹介と当日のご案内。
②フィールド見学/里山俱楽部が保全活動を行っているフィールドを見学。
③昼食づくり/参加者と一緒に昼食づくり。参加者同士の交流の場にも。
④里山保全実習/小道づくり
⑤団体紹介/里山俱楽部の活動について。
今回の研修では、先方からのご要望に、
- 「フィールド見学」
- 「昼食を作って食べる」
- 「作業体験」
- 「団体紹介」
の4項目があり、幸いに、その全てを組み込む形で企画・調整し、
お迎えすることができました。
参加者は、男女13名、
『北摂里山大学』(講座)を卒業された有志による「里山愛す会」の皆さんです。
里山へのご興味や、実際に里山保全活動を始めておられる方々とあって、
和気あいあいの中にも、とても熱心な受講、質問等、
活気溢れる一日となりました。
参加者のご感想の一部をご紹介いたします。
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・里山の価値、再認識した。 (活動をして)だんだん気づいてくる事だが、形になっていない。形にしていくための我々へのヒントを十二分に得た。手弁当での広がり、北摂里山の維持、ボランティア団体の幅、非常に重要。
・組織に上限はない。気を付けねば。いいヒントを貰った。まったくのボランティアでなく、収益を得て運営やられている。いい勉強になった。自分たちなりのやり方を学んでいきたい。
・仕事でバタバタしていた中、里山に今日来て、仕事に取り組む考え方としても参考になった。植物だけでなく、地元の風土、歴史、自然と付き合いながら、人と人、いいところを見つける。同じ事。会社は、来る人を拒み、去る人を追いがち。いい人が活躍できることが大事。
・今日は、西村さん(里山俱楽部代表)のお話に「助けてもらっている」、守られている」、「人や地域に助けられ、持ちつ持たれつ…」と何度も伺い、大人な思考だと思った。“去る者追わず”が、出きてたかな? ルール付けで、頭いっぱいになりがち。自然のリズムに合わせて淘汰された。
・ボランティアという立場に、胡坐(あぐら)をかいていた気がする。無償でやっているからと…。だけど、責任を持たないと、「自由にやったら…?」になる。何年か経つと、それが萎む。ボランティアとはいえ、事業をやるプレッシャーもあり、自分に本気でやらねばと、肝に命じる。
・来ただけで感激。
・考えてみれば、活動は十数年になるのに、成熟できていない。フィールド整備も、(時に天災で)崩れるものとして受け入れ取り組んでおられる。皆さん謙虚。「〇〇のおかげ」…、ご紹介一つにとっても、とっても人柄の良さを感じ、その人柄が空気に溶け込んで…、話すときりがない。いい事を学ばせていただいた。
・来て、車をおりたとたん、初めての場所なのに、ホッとした。違和感ない。すっと馴染めた。今日学んだことは、活動に活かせる感じ。活動を始めて5-6年になるが、反省することが多い。道づくりは参考になった。
・多くの工夫されていることが大変参考になりました。
~道づくり談議に、質問が相次ぎました。~
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この日に行った「小道づくり」とは、フィールド管理の中で、とても重要な役割を果たします。整備したい場所へ、人が安全に通う道。整備した場所へ、人が楽しむために通う道。そして、また次の年、維持管理として伸びた草を刈りに通う道となり、作業の合間、腰を下ろし休憩と景色を楽しむような、実りの季節には、収穫へと向かう、例えるなら、里山が活きた場所となるための血管です。
実習では、里山で採れる資材(竹)を用い、のこぎりやカケヤ、唐鍬、鋤簾(じょれん)などを駆使して、簡単に、かつ長持ちのする、何より安全を保てる道づくりをレクチャーさせていただきました。
後日いただきました参加者からのお礼状には、「道造りの説明で感心しました。単純な作業でもこれだけ旨くコツ・極意を話すことが出来るのかと。」と、添えられており、日ごろよりのフィールド整備の経験が、北摂の里山地域でも活かされていくことに、とても嬉しく拝読しました。
実習で一部を作ったこの小道は、その後、里山事業部の手により、更に距離を伸ばし、果樹林を育む血管として完成しています。(~里山事業部のみなさま、有難うございました。~)
里山俱楽部では、この様なオーダーメイド型の研修も受け入れを行っております。林業、農業、環境教育、自然体験、etc
どうぞお気軽にお問合せください。