里山と暮らそう!in南河内 WS第4弾「森林整備&森から生まれた木の布で草木染体験と焚き火飯」を楽しみました。

2020.1.3 開催しました。


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2019年12月13日(金)

里山と暮らそう!ワークショップin南河内、第4段のテーマは、楽しむ×森創り。

『森林整備&森から生まれた木の布で草木染体験と焚き火飯』を開催しました。

会場は河南町のお隣、千早赤阪村の〈結の里〉で、美味しい焚き火飯をご提供くださいました。
そして、草木染をご指導下さったのは、羽曳野市にある木の布を使った洋裁教室の〈一歩舎〉さん。
森林整備を指導するのは河南町の〈里山事業部(里山倶楽部)〉が担当しました。

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ワークショップの内容は、午前中に森を歩き、お昼に焚火飯を楽しんだ後、
午後から森の恵みで草木染体験と森林整備です。
ご参加者の何気ない一言「紅葉するから広葉樹?」には、

スタッフ一同大変驚き、ミニ森の学校も開講。

  • 広い葉っぱだから広葉樹。
  • 細い葉っぱだから針葉樹。
  • それらの中に、落葉樹や常緑樹があります。
  • 紅葉するから広葉樹ではありません。

少し目が肥えた戻り道は、森の景色に興味や賑わいが増していました。

その後は、焚き火で炙った油が滴る厚切りベーコン、陽射しにそよぐ草木染と森林整備。

どんな一日だったのか、
それぞれの担当者の言葉で、この日の連携が紡いだ成果をご報告申し上げします。

 

<結の里 谷 はるか>

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~結の里からのクリスマスプレゼント~

森の整備をしながら、森の恵みを活かそうと、思いを同じくする里山俱楽部と一歩舎のコラボワークショップは、これからの結の里の可能性を広げてくれた気がします。森の探検の途中で西川さんの森の学校が始まり、樹木のことを教えてもらいました。木の布染めでは、杉の皮、桜の皮から味のある色が出ることを体験し、染料を煮詰める燃料も森からいただきました。絞り方、染め方を工夫して、出来あがった布を森を背景に、のれんの様に干している風景が、何とも平和でほっこりして、コラボワークショップを結の里で出来たことに感謝の一日でした。

 

 

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~木の布は、間伐材から生まれた布~

<一歩舎 谷川 令子>

洋裁教室一歩舎の先生のご縁で間伐材からうまれた布と出会い、その布で洋服などを作ったり、普及のお手伝いをしています。結の里とのご縁は10年程前からで、家族や仲間と共に里山整備や里山遊びをさせてもらっています。今回の結の里での草木染体験では、結の里の里山整備で出た枝や竹を燃料にして、杉や桧の皮と茜を煮出し染料として使い、布は泉州地域の間伐材の布を。皆様に輪ゴムで絞りの模様を入れて頂き、手ぬぐい用とあずま袋用の布を染めて頂きました。

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~茜色と杉皮色~

 

 

それぞれに味があって、とても温かみのある作品が出来上がりました。里山で体を動かし、そこにあるもので草木染を楽しみ、暮らしへと。とても自然で健康的な生き方に感じています。里山には無駄がない。子供から大人まで皆でわいわい楽しい時間でした。ありがとうございました。

 

 

 

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~森の学校~

〈里山事業部 西川 阿樹〉
結の里の森は、仕事で整備をお手伝いさせていただいた場所です。一歩舎とのご縁も、プライベートで結の里を訪れた時、たまたまご一緒になり、木の布の服を試着させて下さったことがきっかけでした。森から生まれる木の布は、森創りを仕事とする私にとって、まるで木を身にまとうようで、とても幸せな体験でした。今回、草木染の材料や、煮出す燃料となる薪がどんな場所で育まれているのか、

森林整備体験の前に、まずは森を観て触れていただきたく、森をご参加者の皆さんと歩きました。

~過去の架線集材の痕跡~
~過去の架線集材の痕跡~

途中、驚きのご質問に、急遽コースに加えた10分足らずの森の学校でしたが、一本一本それぞれに個性があり名前があってと、森の見方をお話できたのも嬉しかったです。整備した小道がまだちゃんと歩けることを確認できたのも大きな収穫でした。草木染のその色や燃料が、どこから生まれているか、実際の森の中で伝えられたことも喜びです。そして、美味しい焚き火飯と思いっきり楽しんだ草木染のあと、森と場所への恩返しに僅かながら森林整備のお役に立てたことも良かったです。はるかさん(結の里)や令子さん(一歩舎)と取り組んだ森の恵みを紡ぐ一日は、時間がとても穏やかに流れる、息抜きにもなった一日でした。欲を言えば一つだけ、午前中に草木染の準備で山へは一緒に上がれなかった令子さんと、またゆっくり木の布や染料、燃料の生まれる森を一緒に歩いてみたいです。

 

 

森創り×楽しむ=可能性の芽吹きを感じる、穏やかな冬晴れの一日でした。

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日 程

次回、第5弾WSテーマは『エネルギー×自給自足』

<ロケットストーブを作ってみよう!>

2020年1月19日(日) ※〆切1/10(金)先着順

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費 用

¥7,000(ロケットストーブ1台分の材料費+古民家カフェランチ&おやつ付き)/一人

※ロケットストーブ1台につき、2名以上でのご参加は、追加1名につき+2,000円(ランチ&おやつ代等)

時 間

10:30~16:00

申込方法

NPO法人 里山俱楽部

『里山と暮らそう!ワークショップin南河内』第5弾ロケットストーブ作り

sasayuri@satoyamaclub.org

(072-333-0309)

里山倶楽部ってどんなところ?

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